第一子を出産して3ヶ月が経った頃、ようやく育児のリズムを掴みかけていた私を襲ったのは、これまでに経験したことのないような胸の激痛でした。始まりは夕方のわずかな違和感でしたが、夜中には右胸の外側が真っ赤に腫れ上がり、触れることさえできないほどの熱を持っていました。体温を測ると一気に39度まで上昇しており、あまりの寒気に震えが止まらなくなりました。「これが噂に聞く乳腺炎か」とパニックになりながら、翌朝一番で出産した産婦人科へと駆け込みました。病院の待合室で過ごした時間は、痛みと倦怠感で地獄のようでした。診察室で医師から告げられたのは、やはり化膿性乳腺炎という診断でした。すぐに抗生物質の点滴を受け、飲み薬を処方されましたが、医師からは「炎症が強いので、薬で菌を叩くと同時に、詰まっている古い母乳をしっかり外に出さなければなりません」と言われました。しかし、その大きな総合病院には乳房マッサージを専門に行う時間が確保されておらず、看護師さんから「近所の助産院でケアを受けてください」と紹介状のようなメモを渡されました。そこから私の「助産院デビュー」が始まりました。不安な気持ちで助産院を訪ねると、ベテランの助産師さんが「よく頑張ったね、辛かったでしょう」と声をかけてくれました。マッサージは正直、声が出るほど痛い瞬間もありましたが、詰まっていた母乳の塊、いわゆる「おから」のようなものが出てきた瞬間、胸の圧迫感が嘘のように軽くなっていくのを感じました。助産院では、私の食生活や赤ちゃんの抱き方の癖まで細かくヒアリングされ、再発を防ぐための具体的なアドバイスを1時間以上かけて受けることができました。病院は「病気そのものを治す場所」、助産院は「お母さんの生活と心に寄り添う場所」なのだと、身をもって体験しました。結局、熱は2日で下がりましたが、その後も1週間に1回、合計3回ほど助産院へ通い、胸の状態を完璧に整えてもらいました。この経験から学んだのは、乳腺炎になったときに「どっち」か一方に固執する必要はないということです。高熱があるときはまず病院で医療の力を借り、その後に助産院で丁寧なアフターケアを受ける。このリレー形式の対応こそが、私にとっては救いとなりました。今、乳腺炎の痛みで震えているお母さんがいたら伝えたいです。一人で耐えず、まずは病院へ。そして、心と体の調整役として助産院を頼ってください。専門家たちの手は、想像以上に温かく、頼もしいものです。
私が経験した乳腺炎の痛みと病院から助産院へ繋がった記録