女性の皆さんが「歩くと急にかかとが痛い」と感じたとき、男性とは異なる、女性特有の要因が隠されていることがあります。ホルモンバランスの変化や、日常的な靴選び、そして骨密度の問題などが、かかとの痛みに影響を与えることがあります。まず、女性ホルモンの影響は無視できません。特に、閉経前後の更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に減少します。これにより、骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクが高まります。かかとを構成する骨にも影響が及び、ちょっとした衝撃でも痛みを感じやすくなることがあります。また、関節の柔軟性にも影響を与え、足底筋膜やアキレス腱が硬くなりやすくなることも、炎症や痛みの原因となり得ます。日々の靴選びも、女性特有の重要なポイントです。ファッション性の高いハイヒールやパンプスは、足への負担が非常に大きく、かかとやつま先に集中した圧力がかかります。これにより、足底筋膜炎や種子骨炎といった炎症性の疾患を引き起こしやすくなります。特に、急にかかとが痛み出した場合、最近履き始めた靴や、長時間履き続けた靴が原因である可能性も考慮すべきです。また、出産を経験した女性の場合、妊娠中に体重が増加し、足への負担が増えることで足底筋膜炎を発症することがあります。出産後も育児などで長時間立ち続けることが多く、なかなか痛みが改善しないというケースも見られます。このような場合、足のアーチをサポートするインソールの使用や、クッション性の高い靴を選ぶことが重要です。骨密度の低下が進むと、かかとの骨に小さなひびが入る疲労骨折のリスクも高まります。特にスポーツをする習慣のある女性や、栄養状態が偏っている場合は注意が必要です。もし、通常の痛み止めや安静にしても痛みが引かない場合は、疲労骨折の可能性も考慮し、整形外科での精密検査を受けることをお勧めします。普段の生活でできる対策としては、まず靴選びの見直しです。ヒールの低い、クッション性とサポート力に優れた靴を選ぶようにしましょう。仕事などでハイヒールを履かざるを得ない場合は、休憩中に靴を脱いで足を休ませたり、通勤時だけスニーカーを履いたりするなどの工夫が必要です。また、足底筋膜やアキレス腱の柔軟性を保つために、ストレッチを日課にすることも大切です。
急にかかとが痛む!女性特有の原因とは