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急なかかと痛?その日の過ごし方
ある日、目覚めてすぐに「かかとが痛い」と感じたことはありませんか。特に歩き始めるとズキッとくる痛みは、その日の行動を制限してしまいます。急にかかとが痛み出した時、まず考えるべきはその日の過ごし方です。無理をして歩き続けることは、症状を悪化させる一番の原因となります。できる限り、かかとに負担をかけないように意識することが大切です。例えば、会社に行く必要がある場合でも、いつもよりゆっくりと歩く、階段ではなくエレベーターを使う、休憩時間を増やして座る時間を確保するなど、工夫できることはたくさんあります。また、もし可能であれば、その日はヒールのない、クッション性の高いスニーカーなどの靴を選ぶようにしましょう。履き慣れた靴でも、かかとのクッションがへたっている場合は、痛みを増強させる可能性があります。職場で靴を履き替えることができるなら、柔らかい室内履きにすることも有効です。自宅にいる場合は、裸足でフローリングを歩くのは避けた方が賢明です。足裏への衝撃を和らげるために、厚手の靴下を履いたり、クッション性のあるスリッパを履いたりすることをおすすめします。そして、痛みが強い場合は、無理をせずに安静にすることが第一です。横になる時間を作り、足を心臓より少し高くして休ませると、むくみの軽減にもつながります。炎症を抑えるために、アイシングも積極的に行いましょう。痛みを感じ始めたらすぐに、冷却パックや氷嚢をタオルで包み、15分から20分程度、痛む部位に当てます。これを数時間おきに繰り返すことで、炎症の拡大を防ぎ、痛みを和らげる効果が期待できます。また、急な痛みの場合、患部を温めることは逆効果になることがあるので注意が必要です。温めることによって血流が促進され、炎症が悪化する可能性があります。お風呂に入る際も、痛むかかとだけは冷やすようにするなど、工夫してみましょう。夜寝る前には、軽く足首を回したり、足指を広げたり閉じたりする運動をすることで、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。ただし、無理に伸ばしたり、痛みを伴う動きは避けてください。あくまでも、気持ちが良いと感じる範囲で行うことが大切です。
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子どものかかと痛は大人の痛みと何が違う?
「うちの子が急に歩くとかかとが痛いと言い出した」。そんな時、親御さんは心配になることでしょう。子どものかかとの痛みは、大人と同じ足底筋膜炎であることもありますが、成長期特有の「シーバー病(踵骨骨端症)」である可能性も非常に高いです。大人の急なかかと痛と、子どものそれとでは、原因や対処法にいくつかの違いがあります。シーバー病は、特に8歳から15歳くらいの活発な男の子によく見られる病気です。この時期の子どもは骨の成長が著しく、かかとの骨(踵骨)の後部にある成長軟骨(骨端線)が、アキレス腱の牽引力やスポーツ活動による衝撃によって炎症を起こし、痛みが生じます。大人の足底筋膜炎が足底筋膜の炎症であるのに対し、シーバー病は骨の成長部分の炎症である点が大きな違いです。子どもの場合、運動をすると痛みが強くなり、休むと痛みが和らぐという特徴があります。特に、サッカーやバスケットボールなど、走ったりジャンプしたりする運動を頻繁に行う子どもに多く見られます。痛みは、かかとの後ろ側や下側に現れることが多く、押すと痛むこともあります。診断は、問診や触診に加え、レントゲン撮影によって行われることが一般的です。レントゲンでは、成長軟骨の状態や、骨に異常がないかを確認します。治療の基本は、痛みの原因となっている運動を一時的に中止し、安静にすることです。無理に運動を続けると、炎症が悪化し、痛みが長引く可能性があります。アイシングも効果的です。運動後や痛みが強い時に、15分から20分程度、痛むかかとを冷やすことで、炎症を抑え、痛みを和らげることができます。また、アキレス腱やふくらはぎのストレッチも重要です。硬くなった筋肉がアキレス腱を介して踵骨を引っ張る力を強めるため、柔軟性を高めることで痛みの軽減に繋がります。ただし、痛みが強い時に無理にストレッチを行うのは避けるべきです。靴選びも非常に大切です。かかとに十分なクッション性があり、足のアーチをサポートしてくれる靴を選ぶようにしましょう。スポーツシューズも、子どもの足に合ったものを選ぶことが重要です。